WEBディレクターをやっていると、デザイナーの愚痴なんかもよく聞く事があります。
WEBディレクターが使えないと、デザイナーは振り回されるばかりでストレスが溜まっている人も数多くいます。
そこで、「使えない」認定をされてしまうWEBディレクターはどんな人たちなのかをまとめました。
こんなWEBディレクターは使えない
某有名配信サービスで長年WEBディレクターをやっていた私の経験から、現場で使えないWEBディレクターの特徴を紹介します。
スケジュール管理ができない
WEBディレクターの仕事は幅広く、会社によってもやる事が違う場合もありますが、おそらくどの会社に行っても主な仕事として行なうのは「進行管理」。
「進行管理」とは、制作から公開までのスケジュールを立てて進行していくこと。
通常であれば依頼主から依頼された時点でどのくらい製作時間が必要なのかを考え、依頼主と相談しスケジュールを決めて行きます。
ここで、スケジュール管理ができない人は製作時間のバッファを取りません。
依頼主に良い顔をしたいばかりに、かなりカツカツなスケジュールを組んできます。
通常3営業日かかるものを1営業日で組んできたり、「無理」だと言っても依頼主とすでに話を進めてしまっていると言われ押し通されてしまう。
人の作業時間など、考えていないのです。
初心者で制作の知識がない人であればやりがちなミスですが、2,3年経ってもスケジュール管理ができない人もやっぱりいます。
向き不向きというやつでしょう。
コミュ力が皆無
WEBディレクターはコミュニケーション能力が重要、というのはよく聞きます。
それもそのはず。WEBディレクターは結構人と関わる事が多い仕事です。
依頼主とデザイナーの間に立ち、時には口頭で、時にはメールで、時には電話でやり取りをするのですから。
依頼主からは内容をヒアリングし、作りたいものをデザイナーに伝え、時にデザインを相談しながら進めます。
そしてでき上がったものが依頼主のイメージしているものと合っていなければなりません。
もしヒアリング内容をうまくデザイナーに伝えられなかったりした場合は、でき上がった後に修正が必要になり、大変な工数を割いてしまいます。
これを防ぐためにも、依頼主からしっかりと依頼内容をヒアリングしデザイナーに伝える事が大切です。
また、コミュ力があれば依頼主も、デザイナーも気持ちよく仕事が出来ます。
人の事を気づかって、声をかけるのも大切な1つの仕事です。
意見を聞かない
ディレクターは進行管理の仕事で、デザイナーはデザインのプロ。
にも関わらず、デザインにも口出ししてくるディレクターもいます。
ルールで決まっていて仕方のない場合や、あくまで意見として言っているだけなら良いのです。
ですが、自分のデザイン感性を信じている人は「もっとこうしたい、ああしたい」が尽きません。
こっちの方が色味が合っていると言っても聞く耳持たずです。
その場合は、何パターンかデザインを用意してディレクターを納得させようとするデザイナーさんもいます。
何パターンも作るのは大変ですが、思い込みを覆すにはこれしか方法がありません。
依頼が五月雨式
何度も何度も修正があるのは嫌ですね。
いつまで立っても終わらない。
修正が五月雨に発生してしまうのは、ディレクターの想像力が足りないせいでもあります。
もし「トップページに掲載されているイベントの日付を変えたい」と依頼主から言われた時、
ディレクターであれば他のページにもイベントの情報が載っていないか確かめる必要があります。
1ページだけでなく、複数ページにも記載があった場合、その全てを修正しなくてはいけないからです。
依頼主からの言葉を鵜呑みにして、自分で確認もせずにそのままデザイナーに依頼してしまうと、後で「他のページも」と言われた時に作業が延びてしまいます。
五月雨式の依頼になってしまわないよう、ディレクターは想像力とチェック力を高める必要があります。
依頼主の言いなり
ディレクターは依頼主との調整、デザイナーとの調整が必要な仕事です。
先にも書いたように、スケジュールなど依頼主の言うことを全て聞いてしまうと、実際に作業する人たちが大変な思いをします。
そこで、ディレクターに必要なのは「提案力」です。
スケジュールがカツカツなのであれば先に必要な情報だけ公開することにしたり、取り急ぎデザインを簡単なものにするなど、作業を減らす方法を提案する必要があります。
また、こんなサイトにしたい!という意見も大切です。
依頼主から相談されることもありますし、自分の考えがないと、依頼主からも仕事で関わる周りの人たちからも認められません。
「進行管理」だけをするのではなく、自分で考えて意見を言うのも大切です。
まとめ
「使えない」とされるWEBディレクターを5つ書きましたが、いかがでしょうか?
デザイナーさんは「あ〜こんなやついるわ〜」
ディレクターさんは「やっちゃってるかも・・」
と思っているかもしれません。
ディレクターに必要とされるのは周りとの調整力。
スケジュールやサイトの内容も考えた上での行動が必要となってきます。
使えないWEBディレクターとなってしまうと、何が起きるか。
デザイナーからも、クライアントからも信用されなくなり、より仕事が回らなくなります。
仕事がパンクし、ディレクター自身にとっても良くない悪循環が生まれます。
最後には、ディレクターには向いていないとされ仕事から外されてしまうかも・・・。
そうならないためにも、以上のことを気をつけて仕事をしたいですね。